慢性的な痛みは「単なる身体の痛み」ではなく、トラウマの影響として経験される

慢性痛

「検査では異常がないと言われた」

「気のせいではないかと言われた」

「痛みがあるのは、自分の心が弱いからだろうか」

慢性的な痛み(慢性痛)を抱えていると、こうした言葉に傷ついたり、自分を責めたりすることがあるかもしれません。

けれども、慢性的な痛みは「気のせい」でも、「単なる身体の痛み」でもありません。痛みは、トラウマの影響として経験されることがあります。痛みを、心と身体のつながりの中で捉え直す視点です。

この視点に立つと、方法も変わります。身体に意識を向けながら、少しずつ痛みと向き合い、身体が本来もっている調整の力を取り戻していく。ソマティック・エクスペリエンシング®を背景にした身体志向のトラウマセラピーは、そうした道筋を大切にしています。

ただし、痛みやトラウマに一人で向き合おうとして、無理に進める必要はありません。身体志向のトラウマセラピストのサポートを受けながら、安全に進めていくことをおすすめします。

ご自身の痛みについて、お話ししてみたいと思われたときは、お気軽にご相談ください。(セッションご案内はこちら)

お知らせ:『痛みからの解放』の書評が掲載されました

この捉え方は、私が翻訳を担当した『痛みからの解放――トラウマによる慢性痛を癒す内なる力との出会い』(ピーター・A・ラヴィーン、マギー・フィリップス著、花丘ちぐさ監訳、春秋社)の書評でも、本書の意義として取り上げていただきました。
書評は、金剛出版の雑誌『臨床心理学』154号(Vol.26 No.4、2026年7月発行)に掲載されています。評者の北里大学大学院・水島栄先生に、心より感謝申し上げます。

書誌情報

  • 書評:水島栄「書評『痛みからの解放』」『臨床心理学 154号(Vol.26 No.4)』金剛出版、2026年7月、p.522
  • 書籍:『痛みからの解放――トラウマによる慢性痛を癒す内なる力との出会い』春秋社、2025年11月刊、3,080円(税込)([春秋社の書籍ページのリンク])

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この記事を書いた人
志村秀実

検査で異常があってもなくても、それだけでは、その人の苦しみの大きさは測れません。お一人おひとりに十分に時間をかけて向き合うために、このオフィスを開きました。神経系とトラウマの視点から、慢性痛とストレス・トラウマのセラピーを行っています。
翻訳書『痛みからの解放』(春秋社、2025年)
作業療法士(国家資格)/公認心理師(国家資格)/臨床心理士

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